写真1●運転データをスマートフォンにBluetoothで転送して記録するシステムを参考出展した
写真1●運転データをスマートフォンにBluetoothで転送して記録するシステムを参考出展した
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写真2●Bluetooth通信機能を搭載したOBDアダプタの外観
写真2●Bluetooth通信機能を搭載したOBDアダプタの外観
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写真3●Safety Rec IIの画面
写真3●Safety Rec IIの画面
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 東京ビッグサイトで2014年10月17日まで開催する「ITpro EXPO 2014」において、データ・テックが、運転中の自動車の速度やエンジン回転数などのデータをスマートフォンにBluetoothで転送して記録するシステムを参考出展している(写真1)。運転後に燃費などを把握できる。製品化は未定だが、実際に動作するシステムを展示している。

 システムは、自動車のOBDコネクターに装着するハードウエアである「OBDアダプタ」(写真2)と、OBDアダプタが自動車から収集する1秒周期の運転データをリアルタイムに表示したり記録/分析したりするAndroid/iOSアプリケーション「Safety Rec II」(写真3)で構成する。いずれも、データ・テックが開発した。OBDアダプタとスマートフォンはBluetoothで通信する。

 個人ユースと法人ユースの両方を狙う。個人ユース向けには、スタンドアローンで活用できるようにしている。まず、車内にスマートフォンを持ち込むだけで、Bluetoothでペアリングする。また、運転中に、スピードメーターとエンジン回転数メーターをスマートフォン画面にビジュアル表示する。運転データの分析では、運転内容を100点満点で評価する運転診断機能を提供する。なお、Safety Rec IIは、OBDコネクターから得たデータに加えて、自身が内蔵するGPSや加速度センサーなどのデータも利用する。

 法人向けには、同社がクラウドサービスとして既に提供中の「SR network」をそのまま利用できる。このサービスは、同社のドライブレコーダー装置に付随するサービスであり、ドライブレコーダーのデータをクラウドで一元管理する。スマートフォンアプリケーションのSafety Rec IIは、ドライブレコーダーと同じデータフォーマットでデータを出力し、これをインターネット経由でクラウドサービスに転送できる。

 法人向けを考慮して、OBDアダプタの通信方式も拡充するかもしれないとしている。現在はBluetoothによるスマートフォンとの直接接続に限られるが、OBDアダプタに携帯電話インターネット接続用のSIMカードを搭載することも考慮するという。データをインターネット経由でクラウドに自動的にアップロードする仕組みにすれば、わざわざスマートフォンを車内に持ち込む必要がなくなる。