写真●「知らせてビューア」のデモ。左が発信者用アプリで、右の閲覧者用アプリには東京ビッグサイトの位置が表示されている
写真●「知らせてビューア」のデモ。左が発信者用アプリで、右の閲覧者用アプリには東京ビッグサイトの位置が表示されている
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 システム開発のケイ・シー・シー(東京都江東区)は2014年10月17日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2014」で、スマートフォン/タブレット端末のGPS機能を活用した位置特定アプリ「知らせてビューア」のデモを実施している(写真)。

 企業の営業車や、学校の送迎バス、運送トラックなどの運転手にアプリ入りの端末を持たせておくだけで、オフィスやバスの利用者・家族などに位置情報を知らせることができる。運転手用の端末では、GPS位置情報に加え、混雑の状況や「待機中」といった状態を手動で付加できる。

 一般的なiOS/Android端末をGPS発信機として利用できる。料金は1台当たり月額1000円から。位置情報を閲覧するビューアアプリは無料である。

 同じ用途に使う車載用GPS発信機は5万円程度するうえ、一時的に使う使用車両が変わる場合に対応しにくい。スマートフォンの普及や細かな機能追加によって急速に引き合いが増えているという。

 最近では、2014年9月に群馬県みなかみ町で開催された屋外音楽イベント「New Acoustic Camp 2014」の会場と最寄り駅を結ぶ7台のシャトルバスで利用された。駅に配置している誘導員がバスの状態を把握しながら来場者に案内したり、来場者が自分のスマートフォンの無料アプリでバスの位置を確認したりするのに使われて、好評だったという。