米Googleは現地時間2014年10月16日、同年第3四半期の決算を発表した。連結売上高は165億2300万ドルで前年同期と比べ20%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は28億1300万ドル(希薄化後の1株当たり利益は4.09ドル)で同5%減少。営業利益は37億2400万ドルで同1%減少した。

 特別費用を除いた非GAAPベースの場合、純利益は43億7000万ドル(希薄化後の1株当たり純利益は6.35ドル)、営業利益は53億6000万ドルとなる。

 米Wall Street Journalによると、アナリストらの事前予測は売上高が165億8000万ドル、特別費用を除いた1株当たり利益は6.53ドルだった。

 当期の事業別の業績は、傘下のWebサイトによる売上高が112億5000万ドル(全売上高の68%)で前年同期比20%増。パートナーサイトからの売上高は34億3000万ドル(同21%)で同9%増加した。クラウドサービスやAndroid関連を含むその他の売上高は18億4000万ドル(同11%)で同50%増加した。

 傘下のWebサイトとパートナーサイトを含む広告のペイドクリック総数は前年同期から約17%増加、前の四半期から約2%増加した。このペイドクリック総数の前年同期に比べた伸び率は過去4四半期に20%台後半から30%超で推移していたが、当期は伸びが鈍化した。

 一方クリック単価は、前年同期比で約2%低下、前四半期比で横ばいだった。こちらは過去4四半期に6~11%の範囲で前年同期からの下落が続いていたが、当期は小幅な落ち込みにとどまった。

 このほか当期の提携パートナーに支払うトラフィック獲得コスト(TAC)は33億5000万ドルで、広告収入に占める割合は23%だった。米国外の売上高は95億5000万ドルとなり、全売上高の58%を占めた。

 なお米Forbesなどの報道によると、Googleは決算発表の電話会見で、Larry Page最高経営責任者(CEO)の直属顧問Omid Kordestani氏が、正式な最高事業責任者に就任することを明らかにした。Googleでは今年7月、それまで最高事業責任者を務めていたNikesh Arora氏が退社し、Kordestani氏が暫定的な後任となっていた。Googleを辞めたArora氏はソフトバンクに移籍。同社のバイスチェアマンおよび米国で設立されるSoftBank Internet and MediaのCEOに就任する(ソフトバンクの発表資料)。

[Googleの発表資料]