米アップルは2014年10月16日(現地時間)に新製品発表会を開催し、iPadやMacに関する多数の新製品を一挙発表した。発表会にはCEOのティム・クック氏が登壇し、薄型化した「iPad Air 2」とTouch IDに対応した「iPad mini 3」、Retina 5Kを搭載した「iMac with Retina display」を新たに発表、Mac miniも刷新した(写真1)。ソフトウエアとしては、「iOS 8.1」を10月20日より、「OS X Yosemite」は本日から無料で提供を始める。

写真1●iPad Air 2を披露する米アップル CEOのティム・クック氏
写真1●iPad Air 2を披露する米アップル CEOのティム・クック氏
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 クック氏はiPhone 6の発売を振り返り、最初の30日間の販売台数として新記録を樹立したことや、今週末で32の国や地域に展開したという成果を披露した。特に10月17日から新たに中国で発売することに言及し、チャイナ・モバイル、チャイナ・テレコム、チャイナ・ユニコムの3大キャリアからTD-LTEとFDD-LTEに両対応したモデルを発売することを強調。「iPhoneのローンチとして過去最大」(クック氏)と自信を見せた(写真2)。

写真2●10月17日よりiPhone 6とiPhone 6 Plusを中国で発売
写真2●10月17日よりiPhone 6とiPhone 6 Plusを中国で発売
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 iPhone 6と同時に発表した、NFCによる決済システム「Apple Pay」については、米国で10月20日にサービスを開始することを発表した。米国の主要銀行が発行したアメリカン・エキスプレス、VISA、MasterCardのいずれかのクレジットカードやデビットカードに対応しており、iPhone 6やiPhone 6 Plus、2015年発売予定のApple Watchに搭載したNFCチップを利用して、米国内の小売店などで決済ができるようにする。クック氏によれば、新たに500の銀行がApple Payをサポートし、決済に対応する店舗も年内にさらに増加する見込みという(写真3)。

写真3●新たに500の銀行がApple Payをサポート
写真3●新たに500の銀行がApple Payをサポート
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