写真1●GPSと通信機能、加速度センサーを内蔵した小型ドライブレコーダー
写真1●GPSと通信機能、加速度センサーを内蔵した小型ドライブレコーダー
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写真2●専用の管理画面で現在位置や運行ルートを確認できる
写真2●専用の管理画面で現在位置や運行ルートを確認できる
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 エコモットは、2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2014」で、2014年8月から提供開始した車両運行管理ソリューション「Pdrive(ピードライブ)」を公開している。

 これは、GPSと通信機能を内蔵したカメラ付きの小型ドライブレコーダー(写真1)を、車に取り付けるだけで利用できるソリューション。小型ドライブレコーダーが備えているGPSや加速度センサーの機能を使って、車の位置情報、走行情報、急発進や急加速などの運転情報を収集。クラウド上にあるサーバーに送信し、集計・分析する仕組みだ。

 ブースでは、小型ドライブレコーダーの実物のほか、実際の専用管理画面で車の位置を確認したり、運転状況を分析するといったデモを見られる(写真2)。小型ドライブレコーダーは1台6万円(税別)。利用料金は、5分間隔で位置情報の通知する通常プランが月額1980円、1分間隔で通知する高頻度測位プランが月額3980円。

 小型ドライブレコーダーは着脱式なので、車から外して別の車へ取り付けて使うことができる。既に、運送会社のトラックやテレビ局のロケ車向けに導入実績がある。同社は「運転技術が点数で評価されるので、社員が安全運転を意識するようになったと好評だ。急発進、急加速、急ブレーキなどが減り、その結果、ガソリン代を約20%削減できたと聞いている」(営業企画課長の國塚篤郎氏)と導入効果を語っている。

 なお、エコモットは、主に建設現場や工場などに導入できるIoTのプラットフォームも出展している。雨量や温度、風速、風向きなどの情報を収集するための100種類にもなるセンサーや、センサーで収集した情報を無線で送信する通信端末、集めた情報を分析するアプリケーションなど、同社のIoTプラットフォームを構成する各種機器を紹介している。

 同社のソリューションでは、クラウドにあるサーバーにセンサーが収集した情報を送って分析。何らかのアラートが発生したときに、サーバーからパソコンやスマートフォンなどへプッシュ通知が可能だ。ブースでは、Android端末やAndroidベースの時計型デバイスにアラートを通知するデモを公開していた。