写真1●講演中の日本仮想化技術 エンタープライズクラウド事業部の玉置 伸行氏。
写真1●講演中の日本仮想化技術 エンタープライズクラウド事業部の玉置 伸行氏。
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写真2●ブログソフト「WordPress」のディプロイ例を示したスライド。
写真2●ブログソフト「WordPress」のディプロイ例を示したスライド。
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写真3●スクリーンショットでインスタンスの起動を紹介しているスライド。
写真3●スクリーンショットでインスタンスの起動を紹介しているスライド。
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 2014年10月15日から東京ビッグサイトで開催しているイベント「ITpro EXPO 2014」の特別セミナー「OpenStack Day in ITpro EXPO 2014」にて、日本仮想化技術 エンタープライズクラウド事業部の玉置 伸行氏が「Canonicalが支える、さくっと使えるUbuntu OpenStack」をテーマに登壇し、Ubuntu上のクラウド環境構築ソフト「OpenStack」が選択(支持)される理由を語った(写真1)。同氏によると、実際に運用しているものと開発などに使用されているものを含めてUbuntu上のOpenStackが最も使われており、OpenStackで利用されているハイパーバイザーの6割と仮想マシンの6割がUbuntuで動いているという。

 Ubuntu上のOpenStack(以下、Ubuntu OpenStack)は、OpenStack、物理サーバーを整備(プロビジョニング)ソフト「MAAS」、アプリケーションを配備(ディプロイ)するソフト「Juju」、運用管理ソフト「Landscape」の4つで構成される。同氏はそれぞれの特徴を述べた。その中でMAASとJujuを使った例として、4つのコマンドでブログソフト「WordPress」をディプロイできることを紹介。MAASとJuju、OpenStackとの親和性の高さや、ディプロイの簡単さを強調した(写真2)。

 このようなUbuntu OpenStackが選択される理由として、オープンソースであることを含めて「低コスト」「長期のサポート」「事前検証済み構成」である点を挙げた。低コストではライセンス費無料とサポート費の安さに、長期のサポートではUbuntu 14.04 LTSの5年間に、事前検証済み構成に関しては多くの著名なIT企業が参加する相互運用性をテストするラボ「Ubuntu OpenStack Interoperability Lab」の存在について触れた。

 実機ではなかったが、スクリーンショットを用いてデモをしているように、Ubuntu OpenStackによるインスタンス作成・追加方法を詳しく解説した(写真3)。また、いくつかのパートナー企業による、OpenStackに対する取り組みも紹介された。