写真●TISの稲葉英輔IT基盤サービス本部IT基盤サービス第1営業部主任
写真●TISの稲葉英輔IT基盤サービス本部IT基盤サービス第1営業部主任
[画像のクリックで拡大表示]

 TISは、2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中の展示会「ITpro EXPO 2014」の同社展示ブースにおいて、インドネシアで手掛けるIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)「Cloud Berkembang(クラウド・ブルクンバン)」を出展している。日本品質のサービスを武器に、日系企業の進出が盛んな同国でクラウドサービスを拡販したい考えだ。

 Cloud Berkembangの強みは二つある。一つは、高い信頼性を備えたDCとクラウド基盤であること。TISがインドネシアで利用しているDCの信頼性はTier3で、同等水準以上のDCを運用するのは同国で数社しかないという。クラウド基盤は、「日本のクラウド基盤構築に関わったメンバーが現地に入って作り上げた」(TISの浅井隆IT基盤サービス本部IT基盤サービス第1営業部主任)。

 もう一つの強みは、サービスラインアップを充実させていることだ。パートナー企業と組むなどしてCloud Berkembangを利用した複数のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を併せて提供。生産管理、統合ワークフロー、人事、給与、eラーニング、クラウドストレージなどを用意している。

 TISの稲葉英輔IT基盤サービス本部IT基盤サービス第1営業部主任は、「顧客企業は半分が日系企業、残りの半分が現地企業だ」と説明する(写真)。現時点の顧客数は1ケタにとどまるものの、信頼性を重視する金融機関なども活用しているという。

 TISは、これまで力を入れてきた中国に加えてASEANでの事業展開を進めている。今回の展示ではCloud Berkembangのほかにも、日系企業の進出が盛んな中国やタイ向けのサービスを紹介している。