写真1●東芝が稼働させた植物工場の模型を展示して実績をアピール
写真1●東芝が稼働させた植物工場の模型を展示して実績をアピール
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●東芝の植物工場に導入したM2Mシステムの概念図
写真2●東芝の植物工場に導入したM2Mシステムの概念図
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●導入したシステムのネットワーク構成図
写真3●導入したシステムのネットワーク構成図
[画像のクリックで拡大表示]

 東芝ソリューションは「ITpro EXPO 2014」(2014年10月15~17日、東京ビッグサイト)に「M2Mクラウドソリューション」を出展し、東芝が稼働させた植物工場で同ソリューションを活用していることをアピールした(写真1)。

 東芝ソリューションのM2Mクラウドソリューションは、センサー機器やゲートウエイ機器の開発、データの収集や機器の管理などを行うソフトウエアコンポーネント、データの閲覧や分析などのアプリケーションの開発といった、M2M(Machine to Machine)やIoT(Internet of Things)を実現するための要素一式をそろえたものである。データの蓄積や分析、イベントの検知などを行うソフトウエアはクラウド上に実装した。

 同社はITpro EXPO 2014の展示ブースで東芝が稼働させた植物工場の模型を展示し、同工場でのM2Mクラウドソリューション活用事例を紹介した。温度や湿度、CO2濃度、空調や植物用照明機器の稼働状況、監視カメラ映像などのデータを収集し、野菜を適切に育成するための空調や照明、給液装置などの制御に利用しているという。

 開発した管理用画面では、温度などのセンサーデータの実績を時系列のグラフで表示したり、工場内のマップに示されたセンサー機器を選んで最新のデータを表示したりできるようにしている(写真2写真3)。

 東芝ソリューションによれば、植物工場のほか、エレベーターの稼働状況監視、トラック車両の状態の把握、ビルのエネルギー管理などで同ソリューションの採用実績があるという。