写真1●ブースの上方の壁に表示されたcolorbit
写真1●ブースの上方の壁に表示されたcolorbit
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写真2●colorbitスマホで読み取ると横綱・白鵬のARが現れた
写真2●colorbitスマホで読み取ると横綱・白鵬のARが現れた
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 ビーコアは、2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2014」の会場で、バーコードやQRコードに替わる色コード「colorbit」を展示している。colorbitによる色の付いた立方体をスマートフォン(スマホ)を使って読み取ると、画面にAR(拡張現実)を出現させることができる。また、複数のcolorbitを組み合わせることで、その組み合わせに応じたARを表示させることも可能になる。

 colorbitはビーコアが特許を取得している色の並び順をスマホで画像処理して認識する技術がバックボーンになっている。「App Store」や「Google play」で無償配布されているアプリ「いろトル」をインストールすればスマホで利用できる。

 展示場ではcolorbitを使ったARマーカーのデモを行っている。5色の立方体の配置を変えることで、現れるARの内容を変えることができる。
 従来の印刷系のARマーカーでは、色を組み替えることが難しかったが、colorbitでは簡単に色を組み替えることができ、異なるARを表示させることが可能だ。「ゲーム業界やテーマパーク、エンタテインメント業界で活用されることを目指している」(説明員)という。

 ブースの上方の壁にもcolorbitが表示され、スマホで読み取ると横綱・白鵬のARが現れたりする(写真1、2)。
 例えば、店舗の入口にcolorbitを表示させれば、ハロウィーンやクリスマスなど季節ごとのARを表示できる。「ポスターを張り替えるのは面倒だが、colorbitならば簡単にARを切り替えられる」(説明員)。チラシや本だけでなく、大きな看板にも利用できるという。

 なお、colorbitはすでにテーマパーク「サンリオピューロランド」などで導入されている。