写真1●「Covi Sento 3D統合ソリューション・システム」では、建築物の中を自由に動き回れる。
写真1●「Covi Sento 3D統合ソリューション・システム」では、建築物の中を自由に動き回れる。
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写真2●コヴィセントのチョン・ヨンイルCOO(最高執行責任者)
写真2●コヴィセントのチョン・ヨンイルCOO(最高執行責任者)
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写真3●仁川国際空港の俯瞰したイメージ図。空港ビル内のフロアは階層ごとに表示できる
写真3●仁川国際空港の俯瞰したイメージ図。空港ビル内のフロアは階層ごとに表示できる
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 2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中のICTソリューションの展示会「ITpro EXPO 2014」。同展示会で、3D技術を用いた空間管理ソリューションを提供する韓国コヴィセントは、日本での総販売代理店であるボードウォークと共同でデモを展示している。

 デモの内容は「ITpro EXPO AWARD 2014」で優秀賞を受賞した同社のソリューション「Covi Sento 3D統合ソリューション・システム」。ビルや建築物の設計図面などを基に、3D技術を用いて空間を表現できる(写真1)。建築物を俯瞰するだけでなく、マウス操作によって建物の中を自由に動き回れる。

 コヴィセントのチョン・ヨンイルCOO(最高執行責任者)は「単に建築物を表現するだけではなく、店舗経営に関する情報と結びつけられる」と話す(写真2)。例えば、3D空間内で小売店などを指定すれば、契約期間や売上、来店者数などを図やグラフや表とともに表示する。

 スマートフォンやタブレットからもブラウザーを介して利用できる。チョン・ヨンイル氏によれば「3DのCADデータなどは建築物を構成するバーツが多すぎるため、スマホでの利用には適さない」という。同ソリューションでは、構成パーツの個数を大幅に減らして「動作が軽くて、使いやすくなるように工夫した」(チョン・ヨンイル氏)。

 同ソリューションは韓国では工務店や建築業者向けに1万3000店舗の販売実績があるという。2015年には仁川国際空港がテナントの賃料管理や防災管理などの目的で採用する予定だ(写真3)。