写真1●ベアメタル型アプリプラットフォームのサーバー借用画面。借用後、20~30分で使えるようになる。
写真1●ベアメタル型アプリプラットフォームのサーバー借用画面。借用後、20~30分で使えるようになる。
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写真2●サーバーの監視画面。異常が発生した場合にメールで通知できる。
写真2●サーバーの監視画面。異常が発生した場合にメールで通知できる。
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 リンクは、2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中のイベント「ITpro EXPO 2014」で、サーバーリソースを貸し出すクラウドサービス「ベアメタル型アプリプラットフォーム」のデモを実施している。同サービスは2014年5月28日に開始したもので、今回が展示会への初出展となる。

 サーバーのリソースを貸し出す一般的なIaaS(Infrastructure as a Service)では、仮想化されたサーバーのリソースを貸し出す。一方、ベアメタル型アプリプラットフォームでは、OSがインストールされていない物理サーバー(ベアメタルサーバー)をプールしておき、その中から実際のサーバーを貸し出す。仮想化によるオーバーヘッドを受けないため、サーバー本来の性能が使える。また、実際のハードディスク(HDD)を利用しているため、サーバーを使わなくなってデータを消去したいときに完全な消去が可能となる。

 IaaSでは、CPU数、メモリーやストレージの容量が柔軟に選べるが、ベアメタル型アプリプラットフォームではその代わりに6種類の物理サーバーを用意している。Xeonプロセッサの4~6コア、メモリー8G~32Gバイト、RAID1やフラッシュストレージを搭載するなど、いずれも高性能なサーバーだ。

 借用したサーバーにインストールできるOSとして、CentOS 6.5を用意している。CentOS 6.5上で仮想化ソフト「KVM」が動作している環境も選択でき、その上でなら他のOSが動作可能だ。

 物理サーバーの借用や監視は、すべてWebブラウザーからできる。デモでは、物理サーバーを借用する画面(写真1)や監視画面(写真2)などの操作を実演している。

 同サービスの価格(税別)は、4コア8スレッドのXeonプロセッサ L系、メモリー8Gバイト、SATA接続の500GバイトHDDを搭載する限定モデルの場合、月額1万4800円または日額600円(月額を超えないときは日割り)。2015年には、Windowsへの対応と、ファイアウォール機能の追加を予定している。