2014年10月15日から開催中の「ITpro EXPO 2014」。16日には展示会場内のメインシアターにおいて、ITpro編集長の中村建助が「ITpro EXPO AWARD 2014」を発表した。大賞には米インテルが展示した「Intel Edison Development Platform」が輝いた(写真1)。
切手ほどの小さな開発ボードにCPU、メモリー、ストレージ、Wi-Fi、Bluetoothなど内蔵したEdison開発プラットフォームに対し、ITpro編集長の中村建助は「コンピュータに対する考え方を改めて考え直さなければならない」と、大賞として選んだ理由を語った(写真2)。表彰式でインテル日本法人のIoTソリューション事業開発部事業開発マネージャー、デイビッド・フォード氏は「大賞を受賞したことを非常にうれしく思う。これからIoT分野でどのような製品が出てくるかは誰も分からないが、必ず世界を変えるようなものが出てくるはずだ。インテルはさらに今後、簡単に、安くて、早く開発できる環境を整えていく」とスピーチした。
ITpro編集長の中村は、今回、ITpro EXPO 2014に出展している企業に共通する六つのトレンドを挙げた。「IoT」「クラウド」「スマートフォン/タブレット」「セキュリティ」「ソーシャル」「ビッグデータ」の六つだ。
しかも、こうした個々のトレンドはこれまで以上に複雑に絡み合うようになってきていると主張。例えばセキュリティ分野では、単なる従来のセキュリティではなく、クラウドをスマートフォンやタブレットから利用する中で、どのようにセキュリティの観点を取り込んでいくかに焦点が当てられていると説明した。
また、ビッグデータについても収集する基となるデバイスがパソコンやスマートフォンだけにとどまらず、広がりつつあるIoTの世界に広がっているとし、クラウドやモバイルというトレンドにさらにIoTが加わることによってビッグデータのトレンドが加速していると説明した。