写真●FlashCache Storage Acceleratorの効果を動態展示した
写真●FlashCache Storage Acceleratorの効果を動態展示した

 東京ビッグサイトで2014年10月17日まで開催する「ITpro EXPO 2014」において、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズがエンタープライズ(企業情報システム)向けのストレージ高速化ソフト「FlashCache Storage Accelerator」(FCSA)を動態展示している。同ソフトを使った場合と使わない場合のI/O遅延時間を視覚的に把握できるようにしている(写真)。

 FCSAは、フラッシュメモリーをストレージの読み込みキャッシュとして使えるようにするソフトウエアである。主な用途としてファイルサーバーの高速化を挙げている。ファイルサーバーにフラッシュを追加して同ソフトを動作させることで、ファイルサーバーの応答が早くなる。SATA/SAS接続SSDやPCIe接続フラッシュ、DIMMソケット型フラッシュなど、フラッシュの種類を問わずに利用できる。

 展示コーナーでは、実際に同ソフトの効果が分かる動態展示を行っている。具体的には、ファイルサーバー(1Uラックマウント型サーバー機)にSATA接続SSD(240Gバイト)を2個搭載した環境に対してキャッシュありとキャッシュなしでそれぞれアクセスした際の遅延時間を、メーターを模したビジュアルで視覚的に表現している。メーターの数値は、キャッシュなしで52.45ミリ秒、キャッシュありで1.02ミリ秒になっていた。

 なお、FCSAは2013年に出荷したソフト製品であり、イベントでの動態展示は2014年夏に次ぐ2回めとなる。なお、同ソフトを展示したレノボ・エンタープライズ・ソリューションズは、日本IBMからx86サーバー事業を継承して2014年10月1日に営業を開始した企業であり、技術担当の社員が日本IBMから移籍している。