写真●FUSION Secure Driveの認証画面。ユーザーは自ら設定した位置の数字をパスワードとして入力する
写真●FUSION Secure Driveの認証画面。ユーザーは自ら設定した位置の数字をパスワードとして入力する
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 フュージョン・コミュニケーションズが、2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中のイベント「ITpro EXPO 2014」にて、法人向けファイルサーバー「FUSION Secure Drive」のデモを公開している。

 FUSION Secure Driveは、SSL証明書やSSL-VPNといった暗号化通信を行い、ウイルスチェックを標準で装備している。特徴的なのは、マトリクス認証によるワンタイムパスワードの手法だ。ユーザーは表の中であらかじめ設定した位置と順番を覚え、アクセスするたびにウェブ上でランダムに数値が変わるマトリクス表から自分の設定した位置に表示される数字を順に入力して認証する(写真)。ユーザーは設定した形を覚えるだけでよいため忘れにくく、認証用のソフトや認証用デバイスを用意することなくワンタイムパスワードを利用できる。

 ファイルの形式は通常のWindowsエクスプローラーを採用し、専用ソフトなどのインストールも不要。フォルダ画面に直接ファイルを移動したり、ドラッグ&ドロップしたりすることも可能で、Windowsを使い慣れているユーザーなら誰でも迷うことなく利用できる。

 FUSION Secure Driveの利用価格は、1ユーザー当たり月額1200円で、1Gバイト当たりのストレージ容量が月額100円。初期費用は無料で、最低利用期間は1カ月からとなる。来春公開する次期バージョンでは価格を大幅に改訂する予定で、1Gバイト当たりの単価を月額10円程度にまで下げたいとしている。