NECパーソナルコンピュータは2014年10月14日、2014年秋冬モデルの発表会を開催。パソコンとタブレット合わせて10シリーズ39モデルを10月23日より順次出荷すると発表した。
発表会の冒頭で、同社取締役執行役員常務の留目真伸コンシューマ事業本部長(写真1)は、同社の販売台数シェアが2014年9月にはパソコンで29%、Androidタブレットで21%まで伸びていることを明らかにした(写真2)。留目氏は、パソコンでのシェア拡大について「当社は毎シーズン、フルラインアップの新商品を発表している。最新技術をユーザーに届けるとともに、ソフトウエアやサービスにも力を入れているところが評価されている」と分析した。
製品分野別では、「モバイルPC」の分野が、昨年を上回る伸びを示し、構成比も上がっているという(写真3)。これに合わせて、同社はモバイル系の製品を7種類まで増やす。留目氏は、「もはや1つの『モバイルPC』ではユーザーのニーズをカバーできなくなっている。多様化するニーズやライフスタイルに合わせて、ハードウエアも選べるようにする」とラインアップ拡大の理由を説明した。
発表会で注目製品として大きく取り上げられたのは、「LaVie U」(写真4)と「LaVie Tab S」(写真5)の2つのタブレット製品。キーボード脱着式のWindows 8.1タブレット「LaVie U」シリーズは、米インテルの新型CPU「Core M」(上位モデルはCore M-5Y70)を搭載する。画面は11.6型で1920×1080ドットのフルHD表示。メモリーは4GBでSSDは128GBだ。上位モデルの「LU550/TSS」(実勢価格約16万円)には、デジタイザー式のペンが付属する。重さはLU550/TSSが822gで、下位モデルの「LU350/TSS」(実勢価格約14万5000円)が795g。それぞれ重さ560gの脱着式キーボードが付属する。
「LaVie Tab S」は、Atom Z3745(1.33GHz)を搭載し、Android 4.4が動作する8型(1920×1200ドット表示)タブレット。ストレージは16GBになる。上位機の「TS708/T1W」(NECダイレクト価格は3万9800円)は通信速度が下り最大150MbpsのLTE通信機能を搭載する。SIMロックフリーモデルであり、MVNOが提供するSIMも選択可能で、主なMVNOのAPN情報などを登録済みの状態で出荷する。対応するLTEバンドは1/3/8/19で、3Gは900/2100MHz。高さ209.8×幅123.8×奥行き7.9mmで、重さは310g。Wi-Fiのみに対応する下位モデル「TS508/T1W」(NECダイレクト価格3万2800円)は305gだ。
また、「LaVie Tab W」シリーズの新モデルとして、8型(1920×1200ドット表示)のWindowsタブレットを2014年内に発売予定であることも発表した。CPUはAtomで、メモリーは2GB、ストレージは64GBの予定。詳細は後日発表するという。
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