写真1●直感的に操作できるGUIで経営指標の分析もできる
写真1●直感的に操作できるGUIで経営指標の分析もできる
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 GRANDITは、2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2014」で、今秋発売のERPパッケージの新バージョン「GRANDIT Ver.2.2」を初公開している。ブースでは新バージョンで拡充されたBI(ビジネスインテリジェンス)機能のデモも確認できる。

 同社のERPパッケージは、インターネットに接続できる環境とブラウザーにInternet Explorerがあれば利用できる。クライアント端末側に、閲覧や操作のために特別なソフトウエアを必要としないので、導入時や導入後のメンテナンスに手間がかからない。

 経理、経費、販売、調達在庫、製造、人事、給与、資産管理など、業務用基幹システムに必要とされる10種類のモジュールで構成されているが、以前のバージョンでは、これらのモジュールを活用し、集計したデータを他のERPパッケージのデータと統合することができなかった。このため、例えばグループ会社がGRANDITを導入していても、データを統合して分析することができず、グループ全体での経営指標を把握するのが困難だった。

 それに対して、新バージョンではGRANDIT同士はもちろん、他社のERPパッケージとも各種データを統合することができ、複数のERPパッケージのデータを一つのデータマートにして集計することが可能。「複数のERPのデータを統合し横串を通すように分析する機能」(生川努・シニアコンサルタント)が追加されている。価格はオープンプライス。

 また同社では、今秋から提供開始する「『GRANDIT』on AWS構築サポ―トサービス」の詳細情報も初めて公開した。これは、GRANDITをAWS(Amazon Web Services)上で動作可能とするサポートサービス。AWS上とオンプレミスで動作させた場合のレスポンスや操作性などを比較検証し、5年間運用した場合を想定しての費用も比較した。その結果、AWS上で動作させた方が費用を半分程度に抑えられるということも明らかになり、このほど本格サービスを開始した。

 なお本サービスについては、同社ブースに隣接した会場で開催されているセミナー「GRANDIT DAYS 2014」の10月17日のセッション「基幹システムへのAWS基盤導入の勘所」で紹介するという。