図●参考出展されたオーケストレーション技術でOpenStack用システムイメージをデプロイする様子
図●参考出展されたオーケストレーション技術でOpenStack用システムイメージをデプロイする様子
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 NTTデータは、2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中の展示会「ITpro EXPO 2014」の同社展示ブースにおいて、マルチクラウド対応のオーケストレーション技術を参考出展した。

 これは、従来人手で行っていたクラウド上のリソース操作を、プログラムによって自動化する技術である。自動化できる操作には、システムイメージの生成やシステム構築後のスケールアウト作業、障害発生時のフェールオーバー処理などが挙げられる。

 自動化により作業時間を短縮できるだけでなく、人手作業が原因の作業ミスを防止できるため、インフラ管理のコストを劇的に低減できる可能性がある。

 同技術の中核となるのは、JSON形式のシステム構成ファイルに基づいて、様々なクラウドサービス/仮想環境向けのシステムイメージを生成する「Packer」というOSSツールである。

 デモンストレーションでは、継続的インテグレーションツール「Jenkins」で管理・発行するシステム構成指示に基づいて、OpenStackで稼働するシステムイメージを自動生成できることを示していた()。

 「構成次第ではすでに実用化できる程度の安定性はある。顧客からの要望があればシステムインテグレーションの提案をしていきたい。現在は、様々な環境・用途での利用を想定してテンプレート設定を拡充しているところ」(基盤システム事業本部 システム方式技術ビジネスユニット 第三技術統括部 第三技術担当 主任の石津 健佑氏)だという。