日本マイクロソフトは、2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2014」にブースを出展し、2015年7月にサポート期限を迎える「Windows Server 2003」からの移行対策や、企業向け管理ソリューションのスイート「Enterprise Mobility Suite」(EMS)について展示している(写真1)。なお10月15日に開催したパネルディスカッションでは、Windows Server 2003のサポート終了について議論を交わした(関連記事:「クラウド活用で攻めのIT投資を」Windows Server 2003からの移行を呼びかけ)。

写真1●「Windows Server 2003サポート終了対策パビリオン」内の日本マイクロソフトブース
写真1●「Windows Server 2003サポート終了対策パビリオン」内の日本マイクロソフトブース
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 日本マイクロソフトでは移行先のOSとして「Windows Server 2012 R2」を推奨している(写真2)。「業務システムが依存しているなどの理由でWindows Server 2008を使わざるを得ない場合を除いて、2012 R2を薦める。2012 R2なら、オンプレミスのサーバーをクラウド化したり、その逆もできるというシームレスな運用が可能」(ブース担当者)とメリットを語った。ハードウエアについては、サーバー用のほとんどの周辺機器がWindows Server 2012 R2に対応済みとした。

写真2●Windows Server 2003の移行先OSとしては「Windows Server 2012 R2」を推奨
写真2●Windows Server 2003の移行先OSとしては「Windows Server 2012 R2」を推奨
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 「長年の運用により処理を盛り込みすぎたサーバーで、バッチファイルやスクリプトなどが複雑に絡み合い、移行できない場合がある」(ブース担当者)と説明する。このような場合でも仮想化して運用を続けることはできないという。