写真●HP Helion OpenStuck商用版の管理画面
写真●HP Helion OpenStuck商用版の管理画面
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 日本ヒューレット・パッカードは、10月17日まで開催中のITpro EXPO 2014の同社展示ブースで、10月末に出荷予定のHP Helion OpenStack商用版を、一足早くプレビュー展示した(写真)。

 HPは以前から、オープンソースのIaaS(クラウド構築ソフトOpenStackをクラウド関連ビジネスの中核に据えており、OpenStackディストリビューション「HP Helion OpenStack」をメンテナンスしてきた。

 HP Helionとは、2014年5月7日に米HPが発表したクラウド関連製品/サービスの新ブランド(関連記事:HP、新ブランド「Helion」でOpenStackに注力)である。

 HP Helion OpenStack商用版はサブスクリプションモデルを採用、物理サーバー単位で年間使用料金が決まる。「CPU課金のソフトと比べると、半額程度で済むケースが多い。特に大規模システムではコスト面での優位性が増す」(日本HP)という。

 機能はコミュニティ版とほぼ同じだが、商用版はBaremetal対応している。ログ検索やトポロジー可視化、ネットワーク監視といった各種管理ツールにもオープンソースを採用している。周辺の管理ツールにもオープンソースを採用。HP推奨のセットとして提案する。

 このほか、新しく開発したインストーラも提供する。「OpenStackのインストールは難しいことで知られており、2週間かかって結局うまくいかなかった、といった話をよく聞く。そこでコミュニティに提案して開発した。2時間で作業が終わる」(日本HP)。

 10月中に正式発表、10月末には出荷開始する予定だ。