写真●次世代クラウド基盤のリファレンスアーキテクチャー「Open Cloud Package」の概要
写真●次世代クラウド基盤のリファレンスアーキテクチャー「Open Cloud Package」の概要
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 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催されている「ITpro EXPO 2014」の展示会場で、2014年11月に発表予定の次世代クラウド基盤のリファレンスアーキテクチャー「Open Cloud Package」の概要を先行紹介している(写真)。

 Open Cloud Packageでは、米フェイスブックなどが推進している、サーバーやラック、電源装置や冷却設備、ストレージ、ネットワークスイッチの設計図のオープンソース化プロジェクト「Open Compute Project(OCP)」仕様のハードウエアを利用する。それらの上に、クラウドOSの「OpenStack」、サーバー監視の「Zabbix」、環境構築ツールの「Chef」、サーバーテスト自動化ツールの「Serverspec」などのOSS(オープンソースソフト)を動作させ、「一つのソリューションとして組み上げた」(同社)。

 Open Cloud Packageは、クラウドサービス事業者やソーシャルゲーム事業者など、スケーラブルなITインフラを必要とする企業の利用を想定して作られている。

 CTCは2014年1月に、OCPの推進団体である米オープン・コンピュート・プロジェクト・ファウンデーションと「ソリューションプロバイダー契約」を締結し、同4月からOCP仕様のハード販売を開始した。今回のOpen Cloud Packageは、OCP仕様のハードを使ったクラウド基盤として、CTCが事前検証を済ませた構成を示すものである。