ハノーバーフェアーズジャパンは、2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2014」にブースを出展し、ドイツ・ハノーバーで2015年3月に開催するIT見本市「CeBIT 2015」について展示した。
CeBIT 2015は、2015年3月16日から20日まで、ドイツ・ハノーバーの国際見本市会場で開催される展示会。CeBITを主催するドイツメッセは、「B2Bに特化した展示会としては世界最大」と位置付ける。
2014年の実績として、来場者数は96カ国より21万人、出展面積は15万平方メートル、商談額は250億ユーロを達成。来場者の特徴として、90%を業界関係者が占め、25%はドイツ国外から来訪しているという。
CeBITは2014年より、B2C向けの展示を廃止し、B2Bに特化したという経緯がある。その成果としてハノーバーフェアーズジャパン プロジェクトマネージャーの高間かさね氏は、「CeBIT 2014の出展者からは、来場者とのマッチングが上昇したとの声があった」と強調した(写真2)。
毎年異なる国や地域を取り上げる「パートナーカントリー」として、2015年は初となる中国を選定。「アジアからの出展者が大幅に増えることに伴い、アジアからの来場者も増えるものと見込んでいる」(高間氏)と予測する。
スタートアップ企業にも注力する。ビジネスプランを競うコンテスト「CODE_n」の2015年のテーマは「Internet of Things」(IoT)。会場内の「ホール11」には、スタートアップとソフトウエア開発に注目した展示エリアとして「CeBIT SCALE 11」も設ける。既存企業とのネットワークを構築し、投資の促進を狙うという。
ブース出展でもスタートアップを優遇する。一般的なブースの料金設定が約5300ユーロ(約72万円)であるのに対し、創業5年以内のスタートアップを対象に約1500ユーロ(約20万円)の小規模ブースを提供する。
CeBITとしてITpro EXPO 2014に出展した理由については、「若い世代への認知度向上を目指している。ITpro EXPOへの出展者はもちろん、来場者にもCeBITを知ってほしい」(高間氏)と語った。CeBITに出展するメリットとしては、「世界最大のB2B見本市。B2C向けの展示会のようなショーで終わるのではなく、具体的な商談が期待できる」(同)と語った。