インフォキューブとラフラによる展示ブースの様子
インフォキューブとラフラによる展示ブースの様子
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 インフォキューブとラフラは「ITpro EXPO 2014」で、Webサイトの閲覧行動解析システム「SITE STRATOS(サイトストラトス)」と「O2O 位置情報開発エンジン」などの自社製品を出展した。ITpro EXPO 2014はICT分野の総合イベントで、2014年10月15日から17日まで開催している。

 出展の目玉は、製品を組み合わせたシステム提案のプレゼンテーションである。屋内外におけるスマートフォンを持った個人の位置をリアルタイムに把握し、SITE STRATOSの操作画面上で可視化している。個人の位置情報はO2O 位置情報開発エンジンで把握する。センサー関連の技術を独自開発し、「屋内については従来技術よりも正確な来訪者の位置情報が検出できる」(インフォキューブの田中健吾代表取締役)という。

 行動データを収集していけば、来訪者の動きを類型化したうえで、新しい来訪者がどのパターンに属するかを直観的に把握できるようになるという。インフォキューブと共同で事業を展開しているラフラの宥免(ゆめん)達憲代表取締役は、「来店したお客様の行動パターンがどのタイプに属するかを早期に判断し、デジタルサイネージの表示内容を変えたり、担当者の接客の仕方を変えたりする、といったことが可能になりそうだ」と展望を語る。

 スマートフォンアプリなどを併用することで、Webサイトの閲覧履歴と個人の位置情報を組み合わせた解析も可能になるという。「そのお客様がWebサイトをどの程度閲覧しているかを勘案しながら接客するなど、応用範囲は幅広い」(インフォキューブの田中代表取締役)。

 インフォキューブによれば、あるサービス業がスタッフの動きを把握するためにこのシステムを導入済み。「屋内におけるスタッフの動きを分析して、サービスの効率化に役立てたいとのことで導入していただいた」(田中代表取締役)。ほかにも不動産関係の企業がマーケティングのために導入しているという。

 田中代表取締役は「接客や製造現場の改善など、応用できそうな領域は幅広い。いろいろな業種のお客様と意見交換しながら、ソリューションの可能性を探っていく」と語る。