写真1●ServiceSyncの概要。目的を問わず利用できるセンサーデータ収集基盤として開発した
写真1●ServiceSyncの概要。目的を問わず利用できるセンサーデータ収集基盤として開発した
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写真2●ServiceSyncの管理画面。新版(v2.0)では直感的な操作で設定できるようにした
写真2●ServiceSyncの管理画面。新版(v2.0)では直感的な操作で設定できるようにした
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写真3●センサーデータ閲覧画面の例
写真3●センサーデータ閲覧画面の例
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 インヴェンティットは「ITpro EXPO 2014」に、センサーデータ収集基盤「ServiceSync v2.0」を出展した。ServiceSyncは、センサーネットワークに接続したゲートウエイ端末からデータを収集し、それらのデータに属性を持たせて管理するソフトウエア群。バックエンドサーバー用のソフトウエア「ServiceSync Server」とゲートウエイ端末などのクライアント機にインストールするライブラリ「ServiceSync Gateway/Client」で構成する。

 インヴェンティットはServiceSyncを「IoT/M2Mシステムの統合プラットフォーム」と称している。データの種類や目的を問わず利用できる基盤として提供することで、顧客の目的に合ったセンサーデータ収集システムを効率よく構築できるようにした(写真1)。「センサーデータ収集のシステムは一から開発することが多い。それに比べれば開発工数を60%ほど減らせる」(インヴェンティット)とする。収集したデータを外部のアプリから利用するためのAPIを提供しており、データの詳細な分析などを行う場合はAPIを通じてServiceSync Serverのデータにアクセスすることになる。

 インヴェンティットは今回、2014年10月9日に発表した新版を出展している。新版で強化したのは、管理画面の強化、閲覧画面作成の容易化などである。Webブラウザーで利用する管理画面では、ゲートウエイ端末の管理やセンサーデータの設定などを直感的な操作で行えるようにした(写真2)。センサーデータ閲覧画面も、管理画面での簡単な設定で作成可能にした(写真3)。

 ServiceSync Gateway/Clientは、LinuxやリアルタイムOSなどを搭載するコンピュータで動作するライブラリで、JavaScriptで記述されたプログラムを実行する。データを収集してサーバーに送信するプログラムをサーバー側のソフトウエアがユーザーの設定に応じて自動生成し、リモートで更新する。