写真1●車両管理/テレマティクスサービスのWeb画面
写真1●車両管理/テレマティクスサービスのWeb画面
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写真2●車両のOBDIIコネクターに接続する車両情報取得端末の外観
写真2●車両のOBDIIコネクターに接続する車両情報取得端末の外観
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 マイクロテクノロジーは2014年10月15日、自動車車両の位置情報や速度/燃費などの情報を携帯電話インターネット経由でクラウドに吸い上げ、Web画面でこれを管理できるようにしたシステム「車両管理/テレマティクスサービス」を、ITpro EXPO 2014に併設のIoT Japan 2014で展示した。2014年1月に開始したばかりのサービスである。ブースでは、車両の状態を参照できるWeb画面(写真1)と、車両に取り付ける専用端末(写真2)を展示している。

 車両管理/テレマティクスサービスは、自動車車両の位置情報(GPS)や速度などのデータを取得してクラウドサービス側に蓄積し、車両の現在地や運用状況をWebブラウザー画面で管理できるようにするシステムである。SaaS型の管理アプリケーションと、車両に接続する専用端末で構成する。加えて、専用端末と組み合わせて使える携帯電話インターネット接続用のSIMカードを用意している。

 同サービスの代表的な機能として、まず、車両の現在地が分かる。さらに、位置情報の履歴から、車両の移動状況が分かる。移動軌跡は、速度に応じて地図上に色分けして表示する。停車、駐車、給油、スピード違反などのイベントを、地図上にプロット表示する。

 車両に接続する専用端末は、OBDIIコネクターに接続して使う。これにより、速度などの運転状況を示すカレントデータを取得する。これとGPSの位置情報をクラウド側に送信する。インターネット接続の手段としては、携帯電話インターネットの通信モジュールを内蔵しており、各種のSIMを搭載できる。

 価格(税別)は、車両に接続する専用端末が1台当たり1万9800円、Web画面で車両を管理するアプリケーションの利用料が1台当たり月額980円(最低契約台数は10台)である。また、専用端末と組み合わせて使えるM2M用途用のデータ通信SIMを、マイクロテクノロジーでも用意している。このSIMの利用料金は、月間データ通信量1Mバイトまでで、初期費用が1000円、月額費用が300円から。