写真●ITpro EXPOのセミナールームでStiLL-Xのアプリケーション開発画面を説明する内藤社長
写真●ITpro EXPOのセミナールームでStiLL-Xのアプリケーション開発画面を説明する内藤社長
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 アイエルアイ総合研究所はICT分野の総合イベント「ITpro EXPO 2014」で、Excelベースのアプリケーション開発・実行環境である「StiLL-X」を展示した。StiLL-Xはデータベース・アプリケーションをExcel上で動作させるための製品である。WebDAV技術を使うことで、Excelを一種のWebブラウザーとして使うWebアプリケーションも構築できる。

 Still-Xのアプリケーションは、Excelのメニューに追加されたStiLL専用のメニューから画面の部品を選択・配置し、パラメータを設定していくことで開発する。「利用部門にとってなじみがあり、表やグラフ作成などの機能が充実したExcelをユーザーインタフェースのベースに使える。しかもデータベースやStiLLのアプリケーションはサーバー側で管理できる。こうした『利用者の気持ちに寄り添っている』コンセプトに注目し購入する顧客が多い」(アイエルアイ総合研究所の内藤慶一代表取締役)。

 VBAやマクロを使わずにアプリケーション開発を済ませることも可能なため、開発コストを削減したい情報システム部門や、企業の利用部門からの引き合いが多いという。内藤氏は「同種のアプリケーション開発をVBAで行う場合と比較すると、工数は半分以下で済む」とする。

 近年増えている企業ユーザー事例は、大手企業がERP(統合基幹業務システム)に付随するサブシステムのためにStiLL-Xを導入するというもの。「最近は、利用部門のニーズに沿ったアプリケーションを早期に構築したいということで検討に入るケースが多い。コスト重視、でも機能や使い勝手には妥協したくないというユーザー企業から支持を受けている」(内藤氏)。