写真1●boxの画面上で「シヤチハタで捺印」を選択(右下)
写真1●boxの画面上で「シヤチハタで捺印」を選択(右下)
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写真2●シヤチハタのクラウドサービス上で電子印鑑を捺印
写真2●シヤチハタのクラウドサービス上で電子印鑑を捺印
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 シヤチハタは、ITpro EXPO 2014の展示ブースで、同社の電子印鑑と、米boxの企業向けオンラインストレージ「box」を連携したソリューションを参考出品している。スマートフォンやタブレット端末を使い、外出先で決裁書や申請書などを確認、電子印鑑で即座に承認できる。2015年春の提供を予定する。

 boxは、ファイルのアクセス制御をはじめ、セキュリティ対策機能が豊富な点を売り物にしたオンラインストレージ。米国ではDocuSignの電子署名と連動したソリューションを展開しており、日本ではシヤチハタの電子印鑑を組み合わせて提供することにした。双方のクラウドサービスを連携することで実現する。

 具体的には、boxの画面上で決裁書や申請書を選び、「シヤチハタで捺印」を指示すると、boxからシヤチハタにファイルを送信。シヤチハタのクラウドサービス上で電子印鑑を捺印し、シヤチハタからboxにファイルを返す。双方のサービスの認証には「OAuth」を用いており、ファイルも暗号化してやり取りする。boxの画面上でプレビューできるファイルは、Word、Excel、PowerPoint、PDFなど。すべての操作ログを記録でき、電子印鑑を捺印したファイルは改ざん(変更)できないように自動的にロックする。

 シヤチハタの展示ブースでは、11月17日に提供を予定するクラウドサービス「パソコン決裁 DocGearクラウド」のデモも体験できる。従来のパッケージ版(35万円+年間保守が9万円)に比べ、月1万2000円(初期登録費は8万円)と安価に利用できるようにした。