写真1●IoT関連製品などを紹介する日本マイクロソフトの展示ブース
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写真2●IoT向け各種センサー搭載ボードの参考展示版
写真2●IoT向け各種センサー搭載ボードの参考展示版
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写真3●カメラ映像から来店客の性別や年齢を自動推定する「FieldAnalyst for Gate」
写真3●カメラ映像から来店客の性別や年齢を自動推定する「FieldAnalyst for Gate」
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写真4●参考出展として来店客層のリアルタイム分析結果を可視化するデモを実施
写真4●参考出展として来店客層のリアルタイム分析結果を可視化するデモを実施
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写真5●IoTとAzure MLを活用した未来の都市イメージを紹介するジオラマ「Azure City」
写真5●IoTとAzure MLを活用した未来の都市イメージを紹介するジオラマ「Azure City」
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 日本マイクロソフトは、2014年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中の展示会「ITpro EXPO 2014」において、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)関連の製品や活用方法を紹介している(写真1)。

 IoT関連製品としては、若松通商が2014年11月中旬に発売予定のIoT向け各種センサー搭載ボード「“Internet of Things”Starter Kit(仮称)」参考展示版をブース内で紹介している(写真2)。販売価格は9000円前後。

 同製品は温度、湿度、加速度を計測する3つのセンサーを搭載。イーサネットに対応しているので、各種センサーからのデータをクラウド上に直接送信できる。説明員によると、米マイクロソフトが提供する機械学習のクラウドサービス「Azure ML」と連携することで、機器のメンテナンスなどにも応用可能だという。

 「Azure MLとセンサー搭載ボードを組み合わせると、過去のデータの学習結果と現在の温度や湿度の情報から故障が起きそうな機器をリアルタイムで予測できる。例えば機器メーカーが製品を納入した後、機器のメンテナンスで定期的に客先を訪問する必要がなくなる」(説明員)。

 カメラと顔認識機能を連動させたIoTの利用シーンとして、NECソリューションイノベータが発売する性別・年齢層自動推定システム「FieldAnalyst for Gate」の応用例も参考出展している(写真3)。FieldAnalyst for Gateは店舗に来た客のカメラ映像を顔認識機能で分析し、性別や年齢をリアルタイムで自動推定するシステムだ。

 展示ブースでは、分析した内容をマイクロソフトのクラウドサービスと連携させて、来店客層のリアルタイム分析結果を可視化するデモを実施している(写真4)。具体的にはFieldAnalyst for Gateの分析結果をデータ分析用のクラウドサービス「Power BI for Office 365」や、クラウドデータベース「SQL Azure」のBI機能と連携させる。「実際には5分に1回の頻度で来店客層の分析結果を可視化する。データの変化を時系列にアニメーションで表示することも可能だ」(説明員)。

 展示ブース正面では、IoTとAzure MLを組み合わせた未来の都市イメージを紹介するジオラマ「Azure City」を展示している(写真5)。「例えば都市中に設置されたカメラと、ブレーキランプの点灯間隔から自然渋滞が発生する過去のデータをAzure MLで学習させた結果を組み合わせて、渋滞が発生する前に運転手に注意喚起したり、信号と連動して表示を変えることで渋滞の発生を事前に防いだりすることも可能になる」(説明員)。