レンズ内側下に搭載されているのがカメラ。
レンズ内側下に搭載されているのがカメラ。
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写真2●「Tobii X2アイトラッカーシリーズ」(写真下部分)
写真2●「Tobii X2アイトラッカーシリーズ」(写真下部分)
携帯型なので、ノートパソコンでもキーボードと画面の間に置くことができる。
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 2014年10月15日から東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2014」でトビー・テクノロジーは、アイトラッキング技術を活用した「Tobiiグラス2」および「Tobii X2アイトラッカーシリーズ」を展示している。

 Tobiiグラス2は、利用者の視線データをリアルタイムに捉えられるのが特徴。医学や心理学など学術分野でのデータ収集をはじめ、マーケティング施策にも役立てられる。店舗内での利用者の動線や、商品棚前での視線を可視化することで、効率的な店舗レイアウトや商品陳列の改善行う。日本での出荷は2014年12月を予定している。

 メガネの内側に取り付けられている、LEDと4台のカメラで眼球の向きを測定する(写真1)。取得可能なデータは、視線座標、瞳孔径、ジャイロセンサーで、記録可能時間は120分。従来こうしたメガネは、片眼のみのトラッキングしかできなかったが、同製品では両眼のトラッキングが可能になっている。「より正確に視線データを収集できる」(説明員)。

 また、運転時の眠気や疲れを測定してアラートを出すといったソリューション用のデバイスとしても応用が期待されている。通常、運転中は視線が動いている。Tobiiグラス2では、瞳孔径が小さくなったり、一定時間視点が動いていなかったりといったこともリアルタイムで測定できるため、こうしたデータを外部ソリューションと連携すれば「居眠り運転防止ソリューション」の開発が可能という。

 一方、Tobii X2アイトラッカーシリーズは、ポータブル型のアイトラッキングシステム(写真2)。Webサイトやソフトウエアのユーザビリティ調査や、ATMのコントロールパネルなど、小型のアイトラッカーが必要とされるインタフェース調査に役立てられる。既に同製品は日本でも発売しており、ソフトウエアのUI(ユーザーインタフェース)調査や、ゲームのコントロールパネル調査に役立てられているとしている。