米Googleは現地時間2014年10月14日、即日配達サービスの拡大を発表した。「Shopping Express」としてテストサービスを行っていたものを、対象地域を拡張して「Google Express」の名称で展開する。

 Shopping Expressは2013年にサンフランシスコでテストを開始し、その後サンノゼやロサンゼルス、ニューヨークでもテストを実施していた。今年7月には、Googleが同サービスの拡大に向けて多額の予算を確保していると報じられていた(関連記事:Google、即日配達サービス「Shopping Express」の拡大に予算5億ドル)。

 同サービスは今後Google Expressとして、新たにシカゴ、ボストン、ワシントンD.C.でも展開する。会費は月額10ドル、年間の場合は95ドル。15ドル以上の商品を注文した場合に追加料無しで利用できる。会員登録していなくても、1回(15ドル以上の買い物)につき4.99ドルで利用可能。

 地域拡大により、700万人以上が当日配達を、約1200万人が翌日配達を利用できるようになるとしている。ベイエリアの21歳以上の消費者は、アルコール類を注文することも可能。

 さらにGoogleは、過去2~3カ月で合計16の小売販売業者が新たに同サービスに参加したと報告した。当初からのパートナーである米Target、米Costco、米Toys“R”Us、米Staplesなどに加え、フラワーギフトの米1-800-Flowers、書籍販売の米Barnes & Noble、ペットショップの米PetSmart、スポーツ専門店の米Sports Authorityなどと最近提携を結んだ。

 Eric Schmidt会長は10月13日にドイツのベルリンで行われた講演で「多くの人々が当社の主な競合社をBing(米Microsoft)や米Yahoo!だと考えているが、実際のところ、最大のライバルは米Amazon.comだ」と述べたという(米Wall Street Journalの報道)。

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