写真●EasyBlocks Hinemos 4.1アプライアンスの外観
写真●EasyBlocks Hinemos 4.1アプライアンスの外観
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 ぷらっとホームは2014年10月9日、NTTデータの運用管理ソフト「Hinemos」をプリインストールしたアプライアンスサーバー機の新版「EasyBlocks Hinemos 4.1アプライアンス」(写真)を発表した。新版では、搭載しているHinemosのバージョンをVer.4.0から現行版のVer.4.1に刷新した。Ver.4.1で強化したジョブ管理機能や権限管理機能などを利用できるようになった。価格はオープンで監視対象台数にもよるが、実売価格は54万円前後から。

 このアプライアンスは、エージェント/マネージャー型で動作する統合運用管理ソフトのHinemosを導入済みとした小型サーバー機である(関連記事:ぷらっとホーム、Hinemosの全機能を搭載したアプライアンス新機種を出荷)。専用のエージェント(HTTPで通信)を導入したサーバー機やネットワーク機器(SNMPエージェントなど)を一元管理する。機能は大きく、(1)システム稼働監視、(2)パッチ適用などのデプロイ管理、(3)ジョブ管理で構成する。

 Hinemosの主要機能の一つであるジョブ管理は、複数のサーバー機にまたがったバッチ処理(定型業務処理)を、あらかじめ定義した条件やスケジュールに基づいて実行する機能である。エージェントを導入した個々のサーバー上では、シェルスクリプトなどで書かれたバッチプログラムを用意しておく。これらのジョブ同士を連携させるジョブワークフローを定義できる。

 ぷらっとホームは今回、アプライアンスに搭載しているHinemosを、従来版のVer.4.0から現行版のVer.4.1に刷新した。これにより、主にジョブ管理機能が強化された。例えば、ファイルが更新されたことをトリガーにジョブを実行できるようになった。ジョブの多重実行を制御する機能として、1台のエージェント上で動作させられるジョブの数を制限できるようになった。実行予定のジョブを表形式で閲覧できるようになった。同一のジョブ定義を複数登録しなくても、単一のジョブ定義を複数から参照して共有利用できるようになった。

 なお、別途有償オプションとして、ジョブをビジュアル開発/監視できるようにする「ジョブマップオプション」も利用可能である。これを使うと、ジョブ設計画面において、アイコンと線で表現したジョブフローをマウスによるドラッグ&ドロップで設計できる。ジョブ監視画面では、色(緑、青、赤)を使ってステータスを可視化できる。