米Snapchatで送受信された写真や動画が大量に流出し、オンライン上で公開された。Snapchatは、見たらすぐに画像が消えるメッセージングサービスを展開している。ハッキングを受けたのはSnapchat自身ではなく、サードパーティーのサイトだという。

 米Business Insiderによると、流出画像は現地時間2014年10月9日、匿名方式の画像掲示板「4Chan」に大量に投稿された。4chanユーザーはこれら画像をダウンロードし、検索可能なデータベースにして悪質なサイト上に公開した。そのサイトは現在閉鎖されている。

 ハッカーは複数年にわたって画像を不正入手していたと見られる。流出画像は10万点以上にのぼり、米New York Timesは「20万点」と伝えている。

 Snapchatの広報担当者は10月10日に、「Snapchatのサーバーは侵害されておらず、流出元はSnapchatではない」とコメント(米Wall Street Journalの報道)。流出元として、サードパーディーのクライアントアプリケーション「Snapsave」とWebサイト「SnapSaved.com」が指摘された。いずれも本来一定時間で消滅するSnapchatの画像を保存できる。

 Snapsaved.comは10月11日、Facebook上の公式ページに、最近ハッキングを受けたことを認める声明文を投稿した。Apacheサーバーの設定ミスが原因で、システムが侵害されたという。「500Mバイトの画像が不正アクセスされたが、個人情報はいっさい流出しなかった」としている。同サイトは、主にスウェーデン人、ノルウェー人、米国人が利用している。