2014年10月7~11日に千葉市・幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2014」では、会期に合わせて会場外のホテルなどで、出展者以外の企業のデモなども見られる。主には将来の提携先企業などを対象にするものだが、一部は報道機関にも公開される。

 イスラエルのPointGrabもそんな企業の1社だ。同社は汎用のカメラモジュールを通してジェスチャー入力や顔認識などを実現するアルゴリズムを開発するベンチャー企業である(写真1)。同社の製品は直接同社がコンシューマに提供するのではなく、家電メーカーなどが同社の技術を採用することでコンシューマの目に触れることになる。

写真1●イスラエルPointGrab、VP Business DevelopmentのItamar Roth氏
写真1●イスラエルPointGrab、VP Business DevelopmentのItamar Roth氏
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 会場外のホテルに設けられたデモルームでは、(1)手指の動きで画面を操作する「PointTouch」、(2)室内の人の動きを認識し家電を制御する「PointSwitch」、(3)ハンドジェスチャーで遠隔からカメラのシャッターが切れるiOS向けの“セルフィー”アプリ「CamMe」、(4)テレビに取り付けられたカメラでテレビを見ている人を認識・分析するデモ(技術名称は特になし)、の各デモを体験できた。

 (1)のPointTouchはディスプレイの上に取り付けられたステレオカメラを使って、ディスプレイの前に居る人を撮影。その画像からその人の指し示す画面上の位置を解析し、それを画面操作のためのコマンドに変換する。デモで使用していたカメラモジュールなどのコストは6ドル程度だという。「3Dカメラを使って同じことはできるがコストが高い」(PointGrab VP Business DevelopmentのItamar Roth氏)。当日のデモの様子は下記で見ることができる。