東京工科大学は2014年10月9日、大規模公開オンライン講座(Massive Open Online Courses:MOOC)の提供サイト「gacco」の講義を授業で活用すると発表した(画面)。国内の大学で初の取り組みとなる。動画教材などによる事前学習と対面での応用学習を組み合わせた、いわゆる「反転学習」を採用する。学生はgaccoの動画教材を用いて授業前に基礎的な内容の習得を済ませ、対面の授業ではそれを基に発展的な学習をするという。
MOOCを用いた反転授業を実施するのは、コンピュータサイエンス学部の2年生向け授業。gaccoで開講された、慶應義塾大学の村井純教授による「インターネット」を利用する。インターネット研究の第一人者である村井教授の教材を活用することにより、学生の興味・関心を高める。学習のスタイルそのものが、学生自身による主体的な学びへと変わることも期待しているという。
大学の授業で、別の大学が公開するMOOCを活用する動きは、米国では既に始まっている。例えばサンノゼ州立大学がマサチューセッツ工科大学のMOOCを活用し、成果を上げている(関連記事:Courseraや東大が語る、MOOCの今と未来)。
[東京工科大学]
[gacco]