写真●「みずほMessenger」画面イメージ
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 みずほ銀行は2014年10月9日、サイトに訪れたユーザーのページの遷移や検索キーワード、滞在時間などをリアルタイムに解析して、接客が必要と考えられるユーザーにチャットで有人の接客サービスをするシステムを導入すると発表した。2014年11月から運用開始する。

 導入するのは、ウェブ接客サービス「ライブエンゲージ」。米ライブパーソン社が開発・提供するSaaS型のウェブ接客サービスで、電通国際情報サービス(ISID)がライブパーソン社と業務提携して国内金融機関にサービスを提供している。国内大手銀行の採用は、みずほ銀行が初めてという。

 みずほ銀は「みずほMessenger」というサービス名で、ユーザーの閲覧状況や動きをリアルタイムに解析。自動的に口座開設やキャンペーンページに案内したり、「何かお困りですか?オペレータがおうかがいします」などと語りかけるチャット招待画面をポップアップ表示して、ユーザーが承諾すると有人チャネルでサポートを受けられたりするという。

 みずほMessengerでは、オンラインバンキングの申し込みやインターネット残高照会のページにアクセスしたユーザーが一定時間の入力操作をしていない場合、操作方法などに困っていると想定してチャットに誘導。その場で操作や入力方法などをチャットで伝えて申し込みができるようにする。

 また、スマ―フォン向けサービスを紹介する複数のページにアクセスがあるユーザーにはスマホ向けキャンペーンを自動表示するほか、FAQを利用しているユーザーのアンケート結果を基にサポートが必要と想定してチャットに誘導する。

 将来は、定期預金や投資信託の商品サービスページを閲覧しているユーザーにオンライン取引や来店予約などをチャットで案内したり、投資信託の検索などで長時間ログインしている場合、チャットで有人でのサポートに誘導することも検討しているという。