60GHzの次世代規格を標準化作業中
60GHzの次世代規格を標準化作業中
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TransferJet対応の外付けドングル
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TransferJet対応のタブレット端末
TransferJet対応のタブレット端末
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TransferJet対応のスマートフォン
TransferJet対応のスマートフォン
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 2008年に登場した近接無線規格「TransferJet」。ソニーの技術が基になっており、同社や周辺機器メーカーなどが対応製品を出しているものの、普及していると言いがたい。この状況を打破すべく、TransferJetの仕様策定や普及促進などを行うTransferJetコンソーシアムが「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7日~11日、幕張メッセ)にブースを設け、来場者にアピールしている。その目玉の1つが、同コンソーシアムへのNTTの参加である。

 説明員によれば、NTTは60GHz帯を利用したTransferJetの次世代仕様に関心を寄せているという。例えば、公衆電話機の設置場所にTransferJetの通信ターミナルを設け、コンテンツなどのやり取りすることを検討しているという。加えて、改札機にTransferJetの通信ターミナルを設け、改札を通過した際に、同時にコンテンツなどをダウンロードさせる用途などを想定する。

 なお、60GHz帯の次世代規格は、2017年の標準化を目標に、IEEE802.15で作業中。通信速度は10Gビット/秒で、コネクション設立までの時間を20ms以下にすることを目標にする。

 展示ブースでは、TransferJet通信機能を内蔵したタブレット端末やスマートフォンを参考展示した。これまで、タブレット端末などに外付け可能な、TransferJet送受信ドングル製品は存在するが、内蔵品はまだ製品化されていない。

 タブレット端末はジェネシスホールディングスが開発した。ソニーのTransferJet対応送受信ICを搭載する。

 スマートフォンに関しては、メーカーは不明。ただし、「スマートフォンメーカーがTransferJet搭載を検討している」(説明員)という。