T-Connectのブース
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パソコン上での開発画面
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 トヨタ自動車は「CEATEC JAPAN 2014」で、2014年夏に開始した新しい車載情報サービス「T-Connect」に登録したアプリケーション開発企業が200社に達したことを明らかにした。登録企業は、T-Connect対応カーナビゲーションシステムで稼働するアプリケーションの開発に必要な開発環境や実サービスを提供できる。登録料は2014年12月末までは無料で、2015年からは年間5万円となる。

 現在T-Connectのアプリケーションを提供しているのは、トヨタ自動車以外ではパナソニックやぐるなびなど数社程度。登録企業を増やすことで、アプリケーションの充実を図る。登録企業は、T-ConnectのSDK(ソフトウエア・デベロップメント・キット)を利用できるようになるほか、サービス提供用のサーバー、ドライバーの同意の上で車両情報(車速・位置、運転頻度など)を使ったアプリケーションを開発できる。サーバーの課金システムも利用可能だ。

 T-Connectは、カーナビだけでなく、スマートフォンでも利用できる。両者を組み合わることで、「乗車前から乗車の後まで移動にかかわるトータルサービスの提供を目指す」(e-TOYOTA部)という。T-Connectは、従来の「G-BOOK」の次世代版のサービスとの位置づけだ。今回からアプリケーションの開発環境を外部に公開することで、ユーザーの求めるサービスに迅速に対応できるようにする狙いがある。