産業革新機構(INCJ)は2014年10月7日、V-Low マルチメディア放送の事業全般を推進する複数の事業会社のホールディングカンパニーとなるBIC株式会社(ビーアイシー、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:千代勝美氏)の第三者割当増資を引き受け、同社の今後の成長資金として10億円を上限とする投資を行うことを決定したと発表した。

 BICは、エフエム東京が産業分野のパートナー企業と共同でV-Lowマルチメディア放送の事業全般を推進するホールディングカンパニーとして設立した。(1)ハード事業者である株式会社VIPを有するほか、(2)各々の地域ブロックごとにソフト事業者認定を目指す「地域マルチメディア放送会社」全国6社の株式を取得し、(3)受信端末の普及にも直接関わっていく。「送信(ハード)、コンテンツ(ソフト)、受信機という放送に必要な三要素すべての強力な推進を計画している」とする。

 INCJは、BICに対してVIPが計画している設備投資資金などの成長資金を提供するとともに、社外取締役の派遣などを通じ経営面でのサポートを行う。同社は、「今回の投資を通じて、様々な事業者、サービス提供者に対するマルチメディア配信プラットフォームの開放を促進し、災害に強い社会インフラの整備、地域格差のない情報伝達の実現、次世代サービス・技術の創出に努める」とする。

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