太陽電池で駆動する農業向けセンサーモジュール
太陽電池で駆動する農業向けセンサーモジュール
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 アルプス電気は2014年10月7~11日に千葉市幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2014」において、太陽電池で駆動する農業向けの無線センサーモジュールを参考出展している。照度/温度/気圧/水位のデータを取得し、920MHz帯の無線通信で伝送する機能を備える。量産の準備を進めており、既に顧客の要望に応じて生産できる状況という。

 今回開発したセンサーは、露地栽培や施設園芸、植物工場など農業向けに幅広い用途を想定したもの。同社は過去にボタン電池で駆動する農業向けセンサーを展示会に出展したことがあるが、「『実証実験などで「電池を交換せずに年単位でメンテナンスフリーで使いたい』という声が多かったので新たに太陽光パネルを搭載した」(同社)という。また、過去のセンサーは照度/温度/気圧に対応していたが、今回は水耕栽培での使用も想定して、水位の計測にも対応した。2つの気圧センサーで測定した気圧差を基に水位を測る仕組みだ。

 なお920MHz帯の無線通信は、現状では独自のプロトコルを使用しているが、今後はサブGHz帯の通信規格である「Wi-SUN」の対応も検討しているという。