オムロンは、独自の顔画像センシング技術「OKAO Vision」とカメラモジュールを一体化したデバイス「Human Vision Components - Consumer model(HVC-C)」シリーズを2014年10月3日に発表した。カメラで人の表情や性別、年齢、視線、ジェスチャーなどを読み取り、スマートフォンやタブレット端末に送信してさまざまアプリケーションで活用できる。

 カメラで捉えた人の姿から、顔検出、人体検出、性別推定、年齢推定、視線推定、顔向き推定、顔認証、表情推定(満足と不満足、真顔・喜び・驚き・怒り・悲しみの5つの表情)、手検出、目つむり推定の10種類の状態をセンシングできる。センシングした情報はBluetooth LE経由で出力できる。本体寸法は幅79×奥行き61×高さ21mm。

 同社では、あらゆる設備や機器にセンサーを搭載してインターネットに接続するInternet of Things(IoT)の「眼」としての新たな活用方法の創出に期待している。アプリ例として、顔認証と表情推定を利用して帰宅した家族や遠隔に住む家族の見守りアプリ、手検出と表情推定によるゲームの新入力装置、顔認証と手検出によって家族ごとに合わせた空調や家電の最適制御などを挙げている。

 小規模な業務システム用機器や部品、パーソナルユース機器として12月に発売する予定。合わせて、アプリケーション開発環境をWebサイトなどで公開し、ハッカソンやアイデアソンといったイベントなどにも積極的に提供していく計画。