米Appleの新型スマートフォン「iPhone 6」「同6 Plus」の中国における事前予約数がすでに200万台に達していると米メディア(AppleInsiderForbesFortuneなど)が複数の中国メディアの記事を引用し、現地時間2014年10月2日に伝えた。

 これは予約受付を開始してから6時間後の台数。iPhone 6/6 Plusを取り扱う通信事業者、China Mobile(中国移動)、China Unicom(中国聯通)、China Telecom(中国電信)と、小売業者の予約数を合わせたもので、内訳は通信事業者が100万台、小売業者が100万台。

 Appleはこれに先立ち、同国で10月17日に新型iPhoneを発売すると発表していた。この時、同社が明らかにしていた予約開始日は10月10日。だがその1週間以上前に通信事業者などが受付を始めており、同国では正式なスケジュールが守られないようだと、AppleInsiderは伝えている(関連記事:Apple、iPhone 6/6 Plusの中国発売を発表、中国工業情報省が免許付与)。

 Appleは、米国や日本を含む世界10カ国で9月19日にiPhone 6/6 Plusを発売したが、その際の初日予約数は400万台だった。Forbesによると、中国では3G/4G通信サービスの加入者が約5億2700万人おり、推定されるiPhoneの利用者数は約7400万人。こうしたデータを考慮すると、200万台は容易に達成できる数。注文数は今後さらに伸びていくだろうと同誌は伝えている。

 なお今回の予約注文で大半を占めたのは、iPhone 6の64Gバイトモデルと同6 Plusの64Gバイトモデルだった。中国における価格はそれぞれ6088元(約10万8800円)、6888元(約12万3100円)と他国に比べ高額だが、それでもより高いモデルに人気が集まっているとAppleInsiderは伝えている。