エヌビディアは2014年10月2日、同社のSoC(システム・オン・チップ)「Tegra K1」を搭載したタブレット端末「SHIELDタブレット」(写真1)を日本市場でも販売することを発表した。オプションでゲーム操作用の「SHIELDワイヤレス・コントローラー」(写真2)も用意する。10月2日から予約を受け付け、10日に発売する。

 SHIELDタブレットはゲーム用に米エヌビディアが開発した端末。Android用のゲームと、PCゲームのリモートプレーが楽しめる(写真3)。

写真1●「Tegra K1」を搭載した「SHIELDタブレット」
写真1●「Tegra K1」を搭載した「SHIELDタブレット」
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写真2●ゲーム操作用の「SHIELDワイヤレス・コントローラー」
写真2●ゲーム操作用の「SHIELDワイヤレス・コントローラー」
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写真3●コントローラーと組み合わせてゲームをプレーしているところ
写真3●コントローラーと組み合わせてゲームをプレーしているところ
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 Tegra K1は英アーム(ARM)のプロセッサコア「Cortex-A15」を採用したクアッドコアのSoC。エヌビディアが「Kepler」と呼ぶ世代のグラフィックス機能を統合しており、画像描画性能の高さが売りだ(写真4~6)。SHIELDタブレットは動作周波数2.2GHzのTegra K1を搭載している。

写真4●ベンチマークソフトで、SHIELDタブレットとiPad Air、韓国サムスン電子の「GALAXY Tab PRO 8.4」のグラフィックス性能を比較。SHIELDタブレットの性能が最も高いとした
写真4●ベンチマークソフトで、SHIELDタブレットとiPad Air、韓国サムスン電子の「GALAXY Tab PRO 8.4」のグラフィックス性能を比較。SHIELDタブレットの性能が最も高いとした
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写真5●エピック・ゲームズのUnreal Engineを利用したデモ。煙のただよう様子や地面の水たまりへの反射、壁面タイルへの周辺の映り込みなどがリアルに描かれていた
写真5●エピック・ゲームズのUnreal Engineを利用したデモ。煙のただよう様子や地面の水たまりへの反射、壁面タイルへの周辺の映り込みなどがリアルに描かれていた
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写真6●ゲームをプレーしているところ。フルHDのディスプレイなので精細な表示が可能
写真6●ゲームをプレーしているところ。フルHDのディスプレイなので精細な表示が可能
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 SHIELDタブレットのディスプレイは、IPS方式で1920×1200ドットの8型マルチタッチ対応液晶。音響効果を高めるためステレオスピーカーを前面に配置した。メモリーは2Gバイト、ストレージはeMMC 16Gバイト。IEEE 802.11a/b/g/nの無線LAN機能、Bluetooh 4.0、GPSを備える。端子として、Mini HDMI出力やMicro USB 2.0ポート、microSDカードスロット、ヘッドホン出力を搭載する。

 内蔵カメラは前面も背面も500万画素。背面カメラはオートフォーカスに対応する。重量は370g、外形寸法は幅126×奥行221×厚さ9.2mm。OSはAndroid 4.4(開発コード名KitKat)。精度を高めたという専用のスタイラスペンが1本付属する。

 オプションのコントローラーはWi-Fi Directで接続する。「Bluetoothに比べて遅延時間が半分になる」(エヌビディアTegraソリューション部SHIELDビジネスマネージャの山田泰永氏)という。コントローラーはマウスポインターを操作するタッチパッドや音量調節ボタン、ヘッドセットを接続する音声端子を備える。