写真●テレビ電話「Cisco DX80」
写真●テレビ電話「Cisco DX80」
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 シスコシステムズが社内のIP電話機を全てテレビ電話に置き換える。2014年10月2日に開催した経営戦略説明会で、同社の平井康文社長が明らかにした。まずは営業担当者400~500人が使用する机にあるIP電話機を、「Cisco DX80」(写真)といったテレビ電話に置き換える。「社員は原則、オフィスの机から会議に参加する」(平井社長)ことになる。

 平井社長によればこれは、米シスコシステムズが全世界で進めている方針なのだという。シスコ日本法人はオフィスルームの「フリーアドレス化」を完全実施しており、「社員2.5人につき一個のオフィス机がある」(平井社長)という状況だ。各机には現在、シスコ製のIP電話機が設置されているが、これを数年かけて全てテレビ電話機に置き換える。

 シスコは2015年度の経営ビジョンの一つに「社員の能力を最大化する働きがいのある職場づくり」を掲げている。「モバイルワークやテレビ電話システムの導入によって社員の働き方を抜本的に変えれば、ビジネスの成長や効率化を実現できる」(平井社長)と、ユーザー企業に対して訴えていく考えだ。ユーザー企業に先立ちシスコが社員の「働き方」を変えることで、その効果を示していく。