写真●障害発生を伝えるYahoo!メールのログインページ
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 ヤフーは2014年10月2日、同社が提供しているWebメールサービス「Yahoo!メール」において、大規模なアクセス障害が発生しており、約380万ユーザーがサービスを利用できない状況であることを発表した(写真)。「システムの冗長性やデータの保全性を維持できないレベルのハードウエア障害が発生している」(ヤフー)という。

 アクセス障害が発生したのは9月30日午前9時20分頃。Yahoo!メールの全ユーザー(約5000万ID)のうち、最大で約8パーセントのユーザーに当たる約400万IDでサービスにアクセスできない状況が発生したという。これを受けて同社は10月1日、第一報として障害発生の事実を公表した。今回の発表内容はこれの続報となる。

 ヤフーによれば、2日現在、Yahoo!メールサービスを利用できない正確なユーザー数は「379万4777ID」だといい、障害発生期間中に送られて来たメールは受信できない状況だという。

 同社では、アクセス障害の原因はサイバー攻撃などではなく、社内のハードウエア障害であると見ている。ただし、「現在も(どういうハードウエア障害かなどの)原因は特定できてない」とし、「サービスの復旧に向けてシステム安定化やデータ保全を優先的に行っている段階」だという。

 2日10時30分の時点でシステムは徐々に安定化してきているというが、「今後さらに十数時間程度、安定化を確認していく必要がある」(ヤフー)としている。また、システム安定化後に不測の事態が発生しないよう、「機材の再点検や新たな機材を投入し、10月3日中をめどに再開できるよう準備作業を進めている」(同社)という。