写真●「MiniZinc Challenge 2014」のFreeカテゴリーで、NDiS作成のプログラム「iZplus」が金メダルを獲得した
写真●「MiniZinc Challenge 2014」のFreeカテゴリーで、NDiS作成のプログラム「iZplus」が金メダルを獲得した
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 エヌ・ティ・ティ・データ・セキスイシステムズ(NDiS)は2014年9月30日、問題の最適解を見つけるためのプログラム「ソルバー(Solver)」のプログラム性能を競う国際コンペ「MiniZinc Challenge 2014」で金メダルを獲得したと発表した(写真)。同社は2012年と2013年に合計3部門で銅メダルを獲得しているが、金メダルの獲得は初。

 MiniZinc Challengeは、オーストラリアの国立情報系研究機関「NICTA」が2008年から毎年開催している国際プログラミングコンペで、「FDソルバー」と呼ばれる種類のプログラム性能を競うもの。数値パズルから産業界で必要とされる生産計画まで、様々な組み合わせ問題を解くことを要求される。問題を解けることはもちろん、求めた解の良さや所要時間の短さなども評価されるという。

 同コンペで過去に出題された問題の例としては、お絵描きロジックパズルに似たパズルゲーム「Solitaire Battleships」、固定幅のカーペットロールから所定数の四角いカーペットを切り出す「カーペット切り出し問題」、購買人が都市を巡って必要な種類および量の製品を購入する計画を立てる「巡回購買人問題」、限定された容量を持つ車両で、施設の需要を満たすように物資の配送を行う「車両経路問題」などがある。

 NDiSは今回、同社が開発した制約プログラミングライブラリ「iZ-C」を用いたプログラム「iZplus」を使ってコンペに参加。これまでiZ-Cを使って開発してきた様々な業務プログラムの経験と蓄積したノウハウを生かすことで、金メダル獲得に結び付けられたとしている。