キヤノンITソリューションズは2014年9月1日、Webアクセスを介したマルウエア感染を防ぐWebプロキシーサーバー型のウイルス対策ソフト「ESET Web Security for Linux」(写真)を発表、同日販売を開始した。

写真●ESET Web Security for Linuxの利用イメージ(出典:キヤノンITソリューションズ)
写真●ESET Web Security for Linuxの利用イメージ(出典:キヤノンITソリューションズ)

 ESET Web Security for Linuxは、ウイルス対策機能を提供するWebプロキシーサーバーである。HTTPおよびFTPの通信を中継する。同ゲートウエイを介してWebにアクセスすることによって、Webトラフィックに含まれるウイルスやスパイウエアなどのマルウエアを検知して駆除する。既存のプロキシーサーバーとICAP連携する使い方もできる。

 ゲートウエイ型で動作することから、社員数が50人を超える中小規模以上の企業にとってはウイルス対策が容易になる。IPアドレスごとに個別のポリシー設定も可能で、例えば、特定の社内のWebサーバーへのアクセスについてはウイルス検査をしない設定ができる。また、各種設定はWeb画面だけでなくCLI(コマンドライン)経由で実施できる。

 稼働OSは、Red Hat Enterprise Linux 5/6、CentOS 5/6、SUSE Linux Enterprise 10/11。価格(税別)は、最小構成(50~99人)で1人当たり年額2360円、2000~2999人で1人当たり年額350円、3000人以上は応相談。

 なお、ESET製品群の開発会社は、スロバキアのESET。販売代理店であるキヤノンITソリューションズはこれまで、ESETブランドのホスト(エンドポイント)型ウイルス対策ソフトを国内で提供してきた。今回の新製品はHTTPプロキシーサーバー型であり、ゲートウエイ型で動作するウイルス対策ソフトとしては2014年5月に販売を開始したメールゲートウエイ型に次ぐ第二弾となる。