写真●ミラー型テレマティクス端末の設置イメージ
写真●ミラー型テレマティクス端末の設置イメージ
[画像のクリックで拡大表示]
画面●天気情報の表示画面
画面●天気情報の表示画面
[画像のクリックで拡大表示]

 パイオニアは2014年9月30日、ミラー型のテレマティクス端末を開発したと発表した。国内で初めて車載機器に高速通信サービス「LTE」の通信モジュールを搭載。ドライバーは音声認識機能を使って、施設や渋滞、天気、ニュースといった情報をリアルタイムに入手できる。

 2015年1~3月中をメドに発売する。価格は5万~6万円程度になるとみられる。5型のタッチパネル液晶を搭載し、車のバックミラーに取り付けて利用する(写真)。新端末はパイオニアがNTTドコモと共同開発している音声認識技術を採用。例えば、ドライバーが「今日の天気」と話すと、周辺の天気情報が画面に表示される(画面)。

 新端末は背面にカメラを内蔵しており、撮影した画像を独自の画像センシング技術で解析する。ドライバーは片寄り走行や前方車両が発進したという情報を画像や音声で知ることが可能だ。車両前方の様子を撮影・記録するドライブレコーダーとして使用することもできる。

 既にNTTドコモと回線契約をしている顧客は「デバイスプラス300」と呼ばれる料金プランを利用できる見込みで、月額500円程度で新端末のLTE回線を利用できる。パイオニアはビッグデータ分析に強みを持つ米トレジャーデータと業務提携するなど、テレマティクス分野を強化している(関連記事:パイオニアが米トレジャーデータと業務提携、テレマティクスサービスを共同開発)。