クラウド・スコープ・テクノロジーズは2014年9月30日、仮想サーバー環境の構成情報を可視化する運用監視ソフトの新版「MoonWalker ver.3.2」を発表、同日出荷した。新版では、仮想サーバーとストレージの関係性を検索して表示できるようにした。サーバー監視機能も強化し、Webサーバーだけでなくメールサーバーなど全8種のサーバーのレスポンスを監視できるようにした。価格(税別)は、500万円から。

 MoonWalkerとは、仮想サーバー環境向けの運用監視ソフトである(関連記事:クラウド・スコープが仮想環境の可視化ソフトに新版、所属VLANを自動検出)。稼働状況や性能を監視するアラート監視画面に加え、仮想環境の構成情報をトポロジーマップとして可視化できる画面を備える。

 トポロジーマップでは、業務サービス、仮想サーバー、物理サーバー、ストレージ、VLAN、物理スイッチなどの構成をアイコンで図示する。視点を変えて、業務サービスの視点に立って業務サービスを構成する要素を見たり、VLANの視点に立ってVLANに所属する構成情報を見たり、といった使い方もできる。

 今回の新版では、仮想サーバーとストレージの関係性を検索して表示する機能を追加した(写真1)。個々の仮想サーバーが利用しているストレージと、そのマウント状況を一覧で表示できる。物理ホスト名、仮想サーバー名、データストア名、容量、空き容量、ストレージの種類(NFSなど)、マウント先などを表形式で表示する。

写真1●仮想サーバーとストレージの関係性を検索して表示する画面(出典:クラウド・スコープ・テクノロジーズ)
写真1●仮想サーバーとストレージの関係性を検索して表示する画面(出典:クラウド・スコープ・テクノロジーズ)
[画像のクリックで拡大表示]

 新版ではまた、サーバー監視機能を強化した。これまでもWebサーバーについては死活監視とレスポンス(応答時間)の監視ができていたが、今回新たに監視対象のプロトコルを7個追加した。これにより、Webサーバーのほかに、DNS、メール(SMTP/POP/IMAP)、FTP、NTPの各サーバーと、任意のTCPポートの監視ができるようになった。

 新版ではさらに、管理画面の操作性も向上させた。トポロジーマップ形式の表示だけでなく、ツリー形式でも表示できるようにした。監視対象ノードが多数ある場合に閲覧しやすくなる(写真2)。

写真2●トポロジー表示に加えてツリー表示が可能になった(出典:クラウド・スコープ・テクノロジーズ)
写真2●トポロジー表示に加えてツリー表示が可能になった(出典:クラウド・スコープ・テクノロジーズ)
[画像のクリックで拡大表示]