スマートフォン(スマホ)に詳しいシニアが講師となって、参加者の親子にスマホの安全な使い方を教えるイベント「スマートスクール for キッズ」をスマートスクール推進委員会が2014年9月27日に都内で開催した(写真1)。子供が安全・安心にITを活用できる環境の充実を目指し、シニアの講師約10人が小学校1~3年生とその保護者16組に、ソーシャルメディア活用を含むスマホの使い方を指南した。主催したスマートスクール推進委員会は、シニア向けにスマホの使い方教室を全国で開催している。参加費は無料で、今回が初開催になる。

写真1●シニアが小学生とその保護者にスマホの使い方を教える「スマートスクール for キッズ」
写真1●シニアが小学生とその保護者にスマホの使い方を教える「スマートスクール for キッズ」
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 シニアが親子に教える主な内容は、スマホの画面操作、カメラの使い方、LINEの使い方、インターネット検索である(写真2)。安全・安心に配慮しているのが特徴で、例えば、スマホ全般ではパスワードロックをかける、怪しいアプリをインストールしない、といった基本的な対策を押さえつつ、操作手順を教えた。

写真2●TEDxTokyo 2014でプレゼンをしたマーチャンこと若宮正子氏も講師として参加
写真2●TEDxTokyo 2014でプレゼンをしたマーチャンこと若宮正子氏も講師として参加
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 LINEの使い方では、登録時に電話帳を送信しない、「友だち自動追加」「友だちへの追加を許可」「IDの検索を許可」をオフにするといった設定や、怪しい人からのブロック方法などを教えた。加えて、講座の最後には、保護者だけを対象にセキュリティに関する注意事項を指南した。具体的には、IDやパスワードの管理、ウィルス対策、課金アプリ対策、フィルタリングなどを説明している。

 このイベントに協賛しているサムスン電子ジャパンは、「子どもたちにスマホを使わせないのではなく、いずれ使うんだったら、きちんと使い方を教えようという趣旨で、この取り組みを支援する。また、スマホの使い方を覚えたシニアの社会貢献にもつながる。今年中に100組、来年には1000組の親子にこうした機会を提供したい」(難波健一 上席部長Communication Team長)としている。