写真●「第3回“Japan is Back”フォーラム」で講演する一橋大学の米倉誠一郎イノベーション研究センター教授
写真●「第3回“Japan is Back”フォーラム」で講演する一橋大学の米倉誠一郎イノベーション研究センター教授
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 日本GEは2014年9月30日、世界の経営層に対して実施したイノベーションの意識調査「2014 GEグローバル・イノベーション・バロメーター」の結果を発表した。イノベーションの推進に向けて、「ビッグデータ活用の準備が十分に、またはある程度できている」と答えた日本の経営層は10%にとどまり、グローバル平均の25%を下回った。日本GEは調査結果について、「日本の経営層はビッグデータに関する適応性が低い」と分析している。

 同調査は2014年4~5月に、世界の経営層3209人に対して、電話で聞いた。3209人の調査対象者のうち、日本の回答者は100人だった。調査は世界26カ国で実施し、今回で4回目となる。

 調査では、この1年間でビッグデータの分析能力を強化したかどうかも聞いた。日本の経営層の52%が「能力強化はしておらず、その予定もない」と回答。グローバル平均の24%を大きく上回った。

 同日に日本GEが都内で開催した「第3回“Japan is Back”フォーラム」で一橋大学の米倉誠一郎イノベーション研究センター教授は「ビッグデータと(GEが提唱する)『インダストリアル・インターネット』は(企業活動に)革命的な変化をもたらしている」と語った(写真)。ビッグデータやインダストリアル・インターネットの拡大に向けては、社外の資源を有効活用する「オープンイノベーション」が鍵を握るという考えを示した。