写真●「OpenBlocks IoTファミリ」のスケルトンモデル
写真●「OpenBlocks IoTファミリ」のスケルトンモデル
[画像のクリックで拡大表示]

 ぷらっとホームは2014年9月29日、「Intel Edison」を採用した超小型サーバー「OpenBlocks IoTファミリ」(写真)を発表した。スマートフォンよりも小さい手のひらに収まる大きさの筐体で、500MHz動作のデュアルコアAtomプロセッサや1Gバイトのメモリー、3G/無線LANの通信機能などを搭載し、Linuxが稼働する。2015年2月に出荷する予定で、価格は3万円台半ば~4万円台半ばになる見込み。

 OpenBlocks IoTファミリが採用した米インテルのEdisonは、Atomプロセッサに無線LAN/Bluetoothなどの通信機能を統合したSoC(システム・オン・チップ)を搭載するIoT(Internet of Things)端末用のプラットフォームのことである。OpenBlocks IoTファミリの主な仕様は、500MHz動作のデュアルコアAtomプロセッサや1Gバイトのメインメモリー、4Gバイトのフラッシュメモリー、3G通信機能、無線LAN、Bluetooth、電源と外部インタフェースを兼ねたUSB 2.0ポートなどである。

 ぷらっとホームの鈴木友康社長はOpenBlocks IoTファミリの用途として、「様々なセンサーの情報を集約してインターネット経由で送信する『IoTゲートウエイ』や、センサー情報をネットワークエッジで処理する『フォグ・コンピューティング』、多数のセンサーをインターネットにつなぐ『IoTルーター』などがある」と説明する。

 ぷらっとホームはこれまでも、「PowerPC」や「ARM」といった組み込み用プロセッサを搭載する小型Linuxサーバー「OpenBlocksシリーズ」を製品化しており、通算で7万台を販売している。新製品であるOpenBlocks IoTファミリの特徴は、「従来製品と同等の性能でありながら、サイズが大幅に小さいこと」(ぷらっとホームの鈴木社長)だ。

 OpenBlocks IoTファミリの外形寸法は、幅41.6ミリ×奥行き98ミリ×高さ11.3ミリで、従来製品と比べた体積比は8%。それでいて500MHz動作のAtomプロセッサコアを2個搭載するOpenBlocks IoTファミリの性能は、1.3GHz動作のARMプロセッサコアを2個搭載する既存のOpenBlocksシリーズの最上位機とほぼ同じだという。